SDGs 高岡市内企業アンケート
国内でも上場企業を中心にSDGsをビジネスに取り入れる動きが高まる中、高岡市内企業ののSDGsに対する意識はどうなのか。2021年2月と12月にアンケートを実施。企業の意識の変化を比較してみます。
1問目
1回目と2回目の変化
「SDGsを聞いたことはある」という方が、2月実施の第1回アンケート結果では90.9%だったが、11月実施の第2回アンケート結果では97.9%と大きく伸長。
SDGsという言葉自体は浸透してきている印象。
2問目
「ある程度理解している」という方は70.2%→85.1%と大きく伸び。
「大変理解している」という方も合わせると、
77.2%→94.6%となっており、【SDGs】という言葉を聞いたことのある方のほとんどがSDGsとは何か、ということも理解している方が増えてきた。
また、「まったく理解していない」という方は22.6%→5.4%とかなり少ない。
この半年間で【SDGs】とは何か、ということが理解されてきた印象。
3問目
【SDGs】とは、「世界規模の課題」であるというイメージは第1回も第2回も変わらず8割程を占めている。
やはり、大きな枠組みの課題であると認識されている印象。
これからは、やはり「地域課題の解決策」や「社会的ビジネス」と捉え、一人ひとりが【自分事】として考え・取り組みをしていくことが必要であると思われる。
4問目
「既に取り組んでいる」との回答が22.4%→34.4%と伸長。
他、構成比も含めてあまり変動ないが、「取り組み方がわからない」が多少減少しており、SDGsに対する意識が高まっている印象。
また、「取り組む予定はない」という方も減少している。
5問目
やはり、SDGsへの取り組みには、「マンパワー不足」・「業務の増加」といった人員の問題が各社大きな要因として挙げている。
導入への負担をどの程度減少させられるか、が今後の取り組みのハードルを下げる大きな要因となるであろう。
6問目
「SDGsに取り組むことのメリットを知っている」という方は65.8%→83.3%と大きく伸長。
8割以上の方がSDGsへの取り組みに対してメリットを感じていることが伺える。
7問目
「SDGsへの取り組みがビジネスにつながる」と思われる方が92.3%→95.4%と伸び。
SDGsに取り組む企業が増えてきた一方で、「大変思う」の構成比が26.2%→22.4%と減少していたり、「少し思う」の構成比が伸長しており、取り組みを進めていくにつれて、まだまだSDGs=ビジネスにつながる、というところに課題があるように思われる。
8問目
「SDGs=ビジネスとして考えた場合、企業として取り組みたいか」という問いには88.8%→92.3%と増えてきている。
ただ、いずれも「取り組みたいが方法が分からない」と回答の企業が16%前後であまり変動しておらず、今後も取り組みへのハードルを下げることが必要となってくるように思われる。
9問目
SDGsへの取り組み課題としては、
「社員の意識改革」「人材」「費用」
の順で構成比にもあまり変動なし。
「その他」としては、
-社員の意識改革
-銀行の財務指標だけではない融資条件の緩和
-現社業との乖離
-会社規模
-アイデア
など挙がっており、今後も各社だけでなく、
金融・行政などの協力も求められているように思われる。