<モデル企業:株式会社能作>

企業について

1916年に創業し、富⼭県⾼岡市の伝統技術を⽤い、仏具・茶道具等を中⼼に製造を⾏ってきた。2001年より、ライフスタイルの変化に伴い、⾃社製品(錫や真鍮のテーブルウェアやインテリア雑貨等)を開発。2008年より直営店舗を構え、⾸都圏を中⼼に、全国14店舗での販売も⾏っている。2014年には本社を移転し工場見学、鋳物製作体験、錫の器を体感できるカフェや不定期に開催しているイベント等を通し、年間13万人超のお客様が来場する観光スポットとなっている。   

近年では、結婚10年目の記念日をお祝いする錫婚式を広める為、新規事業としてブライダル業や、広域で富山県の魅力を伝える為に旅行業を取得。様々な分野において鋳物づくりの枠を超えたチャレンジを行っている。

 鋳物業は、一般的に男性中心であるというイメージを持たれる。10年前は女性従業員は数名であったが、幅広い事業に取り組む中で、⼥性の雇⽤率が年々⾼くなっており、現在は、全従業員160⼈の内、男性は50⼈、⼥性は110⼈という⽐率である。新事業(観光、ブライダル、旅行業等)における女性ならではの視点や、サービスは、現在の弊社の強みとなっている。

SDGsについて

関連すると思われるSDGsゴール番号

参考:農林⽔産省HP https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html

 

女性率が高まるとともに、女性の働きやすい環境整備にも力を入れ、更衣室やシャワー室は男女平等、産休・育休制度の見直し、子育てをしながらも活躍できる場を提供している。また、管理職者の人数も女性の方が多い。

 

事業として女性活躍の場をつくり、鋳物業は男性中心であるというイメージを打破することは将来の担い手確保の意味でも大変重要である。特に弊社は、地域の子供達に産業の素晴らしさを伝えることを大切にしているが、実際に、小学校の頃に工場見学に来て、夢をもち、職人として、入社した女性職人がいる例もある。製造という業種が、女性でも働ける環境であるという認識付けは大変重要であると考えている。

 

将来的に、男女が平等であり、優秀な人材を確保できる社会を目指し取り組みたいと考えている。

TAKAOKA WAKU×2 AWARD 2020

受賞